結婚式の見積もりと引き出物の関係
こんにちは、アベニールの山﨑です。
今回は「結婚式の見積もりで、引き出物の金額が必ず上がる理由」についてのお話です。
「最初の見積もりから、実際どのくらい上がるのだろう?」
と、不安な新郎新婦さんも多いはずです。
「料理はどのくらい上がる?衣装の金額は?」
結婚式の準備が進むにつれて、実際の費用・見積もり金額の変化も気になる部分だと思います。
そこで、今回は「必ず上がる引き出物の費用と仕組みと選び方」についてお伝えします。
引き出物の相場
一般的に「ご祝儀金額の1割返し」が最低限のマナー。
例えば、
もちろん、それ以上の品物を引き出物としてお渡しするのは全然OKです。
式場でもインターネットで注文しても、金額的には2千円〜1万円の内容が多いと思います。
このように、1名で参列される場合と、ご夫婦(家族)で参列される場合に大きく分かれます。
1名で招待状を発送しているか、連盟(ご夫婦やご家族)で招待状を発送しているかも考えると、より用意すべき引き出物の内容が明確になってきます。
※当然ですが、ゲストとお二人の関係性によって目安金額も異なります。
引き出物の2,000円代は選ばない
ホテルや専門式場では、2,000円~2,500円の引き出物もラインナップとしては置かれていることもあります。
ところが、ご祝儀制の結婚披露宴の場合、まず選びません。
理由は、先ほど紹介したように「ご祝儀の1割返し」が基本です。
なので、必然的に3,000円〜5,000円の引き出物を注文する割合が多くなります。
考え方としては「最低3,000円から」と認識しておいた方が良いですよ。
では、なぜ2,000円〜2,500円の引き出物もあるのでしょう?
それは、会費制ウェディングや、ご祝儀があらかじめ2万円で設定されているゲストへ選べるようにしているためです。
もっと深くいうと、結婚式場が提供する引き出物は「引き出物・引き菓子の専門企業」と提携していることがほとんどです。
その提携先の会社が、商品のラインナップとして2,000円代から用意できます。というだけの話です。※インターネットで注文できるサイトでも同様の理由です。
引き出物の注文数
引き出物の見積もり金額は「引き出物の単価×注文数」です。
実際どのくらいの数を注文するのか?
一度見積もりを見てみましょう。
例えば、ゲスト100名の見積もりの場合、7割〜8割の数が記載されていると思います。
式場の見積もりの出し方にもよりますが、多いのは7割計算か8割計算です。
例 ゲスト100名(7割計算の場合)
引き出物:70個 3000円
引き菓子:70個 1000円
例 ゲスト120名(8割計算の場合)
引き出物:96個 3000円
引き菓子:96個 1000円
という場合が多いです。
理由はご夫婦、家族で参列されるゲストには1つ。夫婦2名の場合は2人で引き出物1個・引き菓子1個というのが一般的だからです。
つまり、ゲスト全員に用意するものではなく、1名で参列されるゲストには1つずつ。2名や家族で参列されるゲストはまとめて1つずつ。ということになるからです。
そのため、ゲスト人数=引き出物の数。ということではないという事です。
引き出物の内容
これは、冒頭にお伝えしたようにご祝儀の1割返しがマナーです。
5万円の方には5,000円〜
10万円の方には10,000円〜
このように引き出物の内容を選んで行くことが一般的なマナーとなります。
ただ、ご祝儀は蓋を開けてみないと分からないですよね?
ここで参考になるのが、先ほど紹介したゲストのタイプ別平均ご祝儀相場です。
招待状の返信があると「何名で参加」という人数がはっきりしてきます。
職場の先輩や目上の方、役職、取締役が参列される場合は、目上の方には色んな意味も込めて「5,000円以上の引き出物」を準備する選択肢もあります。
ただし、職場の平均ご祝儀は8割以上が3万円という統計データもあるので無理はしなくてもいいと思います。職場の場合は、過去に結婚式を挙げた方などに聞いて参考にされるの一つの方法です。
一定の友人グループ内・職場の規則で、ご祝儀が2万円で統一されているなど、予め分かっている状況であれば2,000円〜2,500円の引き出物を注文しても失礼にはなりません。
もし、予測している以上にご祝儀が多かったら、後日お礼を伝えに行きましょう。
引き出物の見積もりが上がる理由
ここまでの内容を見て頂けたなら、どのゲストにどのような引き出物(誰に何を)を準備すればいいのか、なんとなくイメージできますよね?
ところが、最初の式場見積もりには「ゲストの7~8割の人数×3,000円」という内容で見積もりが記載されていることが多いです。
ご夫婦やご家族には5,000円以上の引き出物を準備するのがマナーです。
でも、見積もりは3,000円の表記。
ということは、必ず金額が上がる。ということがご理解頂けると思います。
目上の方、会社の役員の方、ご夫婦の方、ご家族で参列される方などを含めると、実際には人数×3,000円で収まらないことが分ります。
たまに式場の案内で、
「ご夫婦は5千円以上の引き出物をご用意するのが一般的ですが、引き出物は二千円から選ぶことができますので平均的な数値で入れてます。」
という説明されてましたが、それは間違いです。
ご祝儀制で2千円の引き出物をオススメするのは、新郎新婦にとってマイナスになるからです。(受け取った人から「うわ!まじ?」と思われます)
カタログギフトは追加料金がある
「引き出物は重たいのは嫌だよね?」
という理由でカタログギフトを選ばれる方もいますが、カタログギフトはシステム料というのが別途発生します。
システム料とは、カタログギフトの注文するシステムと発送する費用なども含めて500円〜600円ほど必要です。
例えば、3,000円のカタログギフトを100個注文したとします。
この場合、
システム料500円×100=50,000円
合計350,000円+消費税
という金額になります。
先ほどと同様に、目上の方やご夫婦へは5,000円以上のカタログギフトを用意しても差額がありますよね?
ゲスト人数の7割〜8割×3,000円の見積もりから確実に上がることになります。
持ち込みする場合
引き出物を持ち込みできる式場もあると思います。
その場合、持ち込み料が引き出物1つに対して300円〜500円必要な場合もあります。(無料の式場もあります)
インターネットや特定の業者から直接引き出物を購入すれば、通常の販売価格から20%〜40%安く購入できることもあります。
たとえ持ち込み料が必要だったとしても、総額では持ち込みにした方が節約に繋がる場合もあります。
ただ、ここで注意しないといけないのは、
・どのような包装でどこに届くのか?
・式場に送って準備もお願いできるのか?
・袋詰め(引き出物や引き菓子を入れるバック)は誰が行うのか?
という点を注文先と式場に確認して同意を得る必要があります。
引き出物はゲストによって内容を変えることが多いです。(同じ3,000円の物でも別の内容を個別で注文できるからです)
僕も結婚式当日に引き出物や引き菓子を振り分けたことあるのですが、思っている以上に時間が必要です。
これはスタッフさんの協力がないと結構厳しい作業になりますので、式場さんに必ず確認しましょう。
引き出物は心を込めて
ゲストには、美味しい料理と飲み物で「おもてなし」するのは、とても大切なことです。
それだけでなく、この引き出物や引き菓子も同じようにゲストが持って帰る物になります。
金額は費用に直結するのでできるだけ抑えたい気持ちもありますし、節約しようと思ったら簡単に節約できる項目でもあるのが引き出物と引き菓子です。
でも、ゲストはどう感じると思いますか?
安易な選択で「このくらいでいいんじゃ?」「邪魔になるのはアレだからカタログギフトでいいんじゃ?」という選択はできるだけやめた方がいいと思います。
ゲストは「あなたをお祝いするために、わざわざ足を運んでくれて、さらにお金まで包んでくれるのです」
来ていただけるだけで本当にありがたいことなので、「安く抑えよう」という意識ではなく、
「何をあげたら喜んでくれるかな?」
という考え方でぜひ選んで欲しいと思います。
細かい部分ですが、相手のことを想って選んだ内容は、想いが伝わりやすくなります。
好きな人にプレゼントするときも同じですよね?
何をあげたら喜んでくれるかな?と考えながらプレゼントを選ぶと思います。
その時と同じように、ゲスト一人一人の顔を思い浮かべながら、相手へ渡したいものを選ぶと、きっと喜んでくれますし、あなたの結婚式に出席して良かった!と思ってくれると思います。
これはゲスト満足度にも繋がってくる話です。
ゲストが体感することが、記憶や印象に残りますし、それがあなたの印象にも繋がってくるからです。
ぜひ、大切なゲストのことを思いながら選んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
引き出物の見積もり金額が必ず上がる仕組みと理由についてお伝えしました。
結婚式は打合せを進めていかないと「実際の費用」は見えない部分が多いので不安も多いかと思います。
予想以上に金額がかかってしまうこともあるかもしれませんが、節約する部分を間違えないようにすることも大事です。
引き出物は出席するゲストが分かれば、ある程度金額だけは算出することができます。
あとは、誰に、どんな内容を贈るかを選んでいくだけです。
結婚式が終わって「本当にあなたの結婚式良かったよ!招待してくれてありがとう!」って言葉をもらえることもあります。
そんな時に「やっぱり結婚式あげてよかったね」と実感することができます。
ぜひ、あなたの大切なゲストのことを考えながら引き出物を選んでみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました☆