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超重要!結婚式でゲスト満足度を高める方法。これ、知ってますか?

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約9分

結婚式のゲスト満足度

今日は、カメラマンとしてではなく、ウェディングプランナーの立場としてお話させていただきたいと思います。
いきなりですが、ゲストが感じる結婚式の満足度って何だと思いますか?

「美味しいお料理とお酒を準備すること」

まぁ、間違いなくこう答える人も多いと思いますし、色んな結婚式サイトにも載ってます。

僕はですね、そう思わないんです。「え?」っと思うでしょ。確かに美味しい料理やお酒を準備することは大切です。でも、それだけで満足度が上がるか?ということに対しては、そう思わないんです。

どういうことかと言うと、

結婚式に参加してくれるゲストは、わざわざ二人の為に時間を作って来てくれるわけです。中には有給や仕事も休んできてくれる方もいらっしゃると思います。

しかも、ご祝儀まで持ってきてくれるんですよ。

つまり、「美味しいお料理とお酒」を召し上がってもらうのは、最低限、言わば当たり前に準備すべき必須項目だと思っているわけです。

当たり前にすべきことを、料理にはこだわりってます。的な式場もありますが、ごくごく当たり前のことだと思いませんか?

美味しくて当たり前のはずですよね。だって12,000円~18,000円のコース料理です。ちょっとした高級レストランやフレンチレストランでこの値段出せば、まぁ美味いですよね。なので、この値段で料理が美味しくない式場は、かなりやばいと思います笑

前置きが少し長くなりましたが、

結婚式で大切なのは、ゲストの立場になって何をされたら嬉しいかを考えることがとても重要だと思います。
その考えを持った上で、色んな選択を行なってほしいと心の底から思っていますのでこの記事を書きました。

YouTubeでサクッと聞きたい人はこちら↓

実例:ゲストが不満に思った結婚式

過去の事例やゲストの声はもちろん、新郎新婦であるお二人も過去に結婚式へ参列された経験もあるかと思います。

こんな話がありましたので、実際に聞いた内容を紹介していきます。

実話その1

「この前、親戚の結婚式に行って夫婦でご祝儀10万包んだけど、引き出物に入っていたのはバームクーヘン1つだったとよ!(熊本弁)」
「ちょっと…えぇ~!て思ったよね。あとから届いたけど、帰り道の印象は悪かったよね。」

実話その2

「この前、友人の結婚式に行ったんですけど、お色直しが3回もあって、ほとんど新婦いないんですよ!笑
「写真も撮れないし、何かご飯食べに行っただけみたいでした笑」

実話その3

イベントが多すぎて自己アピール凄かった。お姫様になりたかったんでしょうが、ちょっと引いた…。しかも料理や引き出物には、あきらかにお金かけてないのがわかった。

という様などこかの口コミに書いてありそうな内容ですが、僕の近い間柄の人や今から結婚式を迎えるお客様からのお話です。

なぜ、こんな不満要素を抱えたまま結婚式をされたのでしょうか?
価値観の問題もあるかもしれませんが、あまりにも非常識な内容を選ばれる場合はプランナーさんも止めにかかります。それでも「私たちはこれがいい!」と押し切られてしまうと、式場プランナーさんも強く言えないこともあるようです。

次に、ゲストが思う不安要素を具体的に述べます。

結婚式に対するゲストの不満要素

・料理が美味しくない
・飲み物か少ない、遅い
・スタッフの対応が遅い、態度が悪い
・引出物がしょぼい
・新郎新婦と写真が撮れない
・新郎新婦と話せない上記の項目に共通して言えるのが、ゲスト自身が体感する内容です。

体感する内容が重要

・ゲストが食べたり飲んだりするコト
・ゲストが体感するスタッフのサービス

この2点は式場側で提供する内容ですね。スタッフサービスについては新郎新婦の選択はできませんが、食べたり飲んだりしてもらうお料理を選ぶことになりますね。

引出物がしょぼい

引出物は一般的にご祝儀の1割返しと言われてます。

ご祝儀3万円なら3,000円
ご祝儀5万円なら5,000円

最低限のマナーですので、決してケチったりしないことをお勧めします。

式場のラインナップには2,500円などもありますが、最終的には3,000円以上の物を選ぶはずです。見積りを安く見せる為に記載されていることがありますので、真に受けて選ばないように注意しましょう。値引きがある場合は別ですよ。定価のお話です。

実話その1にも紹介したように、結婚式が終わってから発送する場合、ゲストに「とっておきの引出物を用意してます!」と、明確に伝える必要があります。

せっかく手間暇かけて、相場よりも高価なものを用意していたのにもかかわらず、ゲストに伝わっていないと「え?引出物これだけ?」と悪い印象を持ったままになります。

後から届いたとしても、慌てて用意したのかな?ご祝儀見て決めたの?など、好印象にならないことが多いので、必ず特別なものを用意しているから楽しみにしてほしい!ということを全員に伝えなければなりません。

もしくは、引出物と引菓子は揃えた状態で、さらに後日特別な物を送ります。という気持ちを込めたメッセージなどをテーブルに添えるのも親切ですね。

とはいうものの、結婚式当日に引出物がないと、あとから送られようが100人中100人が満足するか・・とは限りません。
もし、別に準備したい場合は式場と相談をし、結婚式当日に渡す引出物の金額を抑えてでも準備をし、特別なものを後日全員に送ります。とテーブルに着いた段階で分かって頂ける様な準備をすればいいと思います。

新郎新婦との時間がない

・新郎新婦と写真がとれない
・新郎新婦と話せない

ゲストは結婚式に参加する為に来ているのではなく、お二人に会ってお祝いする為に来ています。

ゲストはお二人とお話したり、幸せそうな二人の表情、どんな披露宴にするのかを楽しみにしています。また、久しぶりに会う友人との時間も楽しみにされている方も多いと思います。

招待状の返信がきて出席してくれるから良かった!で終わるのではなく、ゲストとの時間をどう過ごせば楽しんでもらえかを考えることがとても大事です。

披露宴で重要なポイント

進行をどうするかという具体的な話です。

披露宴の時間は約2時間30分です。

この限られた時間で自分達のやりたいことと、ゲストへのおもてなしなどを考えながらプランナーさんや司会者さんと打ち合わせを行い進行内容を決めます。

披露宴スタートから乾杯までの所要時間は、約20分~30分です。

・新郎新婦入場
・新郎挨拶
・司会者より新郎新婦プロフィール紹介(なしにすることも可)
・来賓挨拶(新婦側もある場合は2名)
・乾杯の準備
・乾杯の挨拶「新郎新婦を祝って、かんぱ~~い!」

と言うまでこんな感じになります。この乾杯まで20~30分必要です。
今までで一番長かったのは、披露宴が開始時刻になった40分後にようやく乾杯!という披露宴もありました。

これほど「乾杯!」の言葉を、今か今かと待ったことはありませんでしたね。

もし、お色直しを2回以上する場合は乾杯後、早ければ五分くらいでお色直し退場となります。

「え!?もう退場?今入ってきたばかりじゃん!」

と、なりますよね。

進行内容次第ではもうちょっと時間をとれることもありますが、お色直しが2回入っている場合、乾杯後から約10分程度で新婦退場へ移行します。

お色直しの所要時間は約20分です。再入場する時には、披露宴残り時間約1時間半も無いことがあります。

そして披露宴中盤のイベントとして多いのが、

・ケーキ入刀
・ファーストバイト
・友人スピーチ
・余興
・プロフィールムービー
・友人からのサプライズムービー

などですね。
もし、上記内容が行われるような披露宴の場合、再入場から間髪入れずに次々とイベントを進行しなければならないのです。

この内容の場合、所要時間は約40分です。
そして2回目のお色直し退場となります。お色直しの所要時間は約20分ですので、2回目の再入場の時には残り時間が、約30分です。

終盤にある演出と言えば、

・デザートブッフェ
・テーブルフォト
・キャンドルサービス
・新婦お手紙
・花束贈呈
・ご両家代表挨拶
・新郎挨拶
・新郎新婦退場
・エンドロール

などがありますね。
新婦のお手紙に入る時間は、お開き約20分前になります。ということは、残り時間が30分しかない場合、メインキャンドル点火など時間がかからない演出しか行うことができません。

・・・はい、そうです。

ここまで読んで頂いたあなたはお気づきだと思いますが、披露宴の内容を詰め込みすぎると、ゲストとの歓談時間がないんです。
時間にして、約15分くらいになってしまいます。2時間半の中の約15分です。

もしゲストが100名ご参列頂いている場合、ゲスト1人と話せる時間は、、

なんと9秒。

お二人はたくさんの人と話たりするので、そこまで短く感じないかもしれませんが、ゲスト1人が体感できるお二人との時間は9秒しかないんです。

どう思いますか?

確かに結婚式の主役は新郎新婦であるお二人です。

でもゲストがお祝いに来てくれるから披露宴も盛り上がることができます。
ゲストがいるから感動できたり、幸せな思い出を残すことができるのです。

だからこそ、ゲストを大事にする披露宴を行ってほしいと思います。流行りを取り入れ過ぎて満足するのは新郎新婦だけです。

インスタが流行り、色々なかわいいアイテムやかわいい演出を見つけることができる世の中です。
かわいいからやりたい!という気持ちは花嫁さんの楽しみでもあるので「ダメです。」とは、式場プランナーさんも言いません。

アレもしたい!コレもしたい!というのも結婚式の楽しみなのでいいと思いますが、ゲストとの時間を必ず作ってほしいと思います。

ゲストはお二人と話たり、一緒に写真を撮ったり、楽しい時間を一緒に過ごしたいという気持ちがあることを忘れないでください。

どっちも妥協できない!という方は、披露宴時間を3時間とる。という選択ができる式場もあります。延長料は必要ですが、内容を詰め過ぎてバタバタな披露宴になるよりは時間に余裕を持たせた進行になります。

実際に3時間で内容を盛り込んだ新郎新婦さんもいらっしゃいます。イベントもたくさんあり、ゲストと交流する時間もちゃんとあって、美味しい料理もたくさんあって、みんな笑顔でした。

 

まとめ

ゲストが満足する為に必要なこととは、ゲストとの時間を大切にすることです。

歓談する時間を増やせばいいということではなく、例えばゲスト参加型のイベントを行ったり、ゲストが楽しめる内容や仕掛けをすると、披露宴に参加している。と印象深くなり、本当に美味しい料理でおもてなしをするとゲストも新郎新婦も大満足の披露宴になると思いませんか?

最初にあげた、不満要素を取り除いた上に、ゲストとの時間を大切にする。
これができて初めて、ゲストと一緒に過ごす幸せな結婚式。ということが成り立つと思います。

ぜひあなたの披露宴でも、ゲストに対して精一杯の感謝を形で伝えてみてください。

きっと、一生の思い出と、感謝の気持ちと、絆の大切さを、今まで味わったことのないくらい感じることができる素晴らしい一日になるはずです。

About The Author

AvenirDesignアベニール代表 / ビデオグラファー / フォトグラファーKazuto Yamasaki
写真や動画撮影を行うカメラマンでもあり、結婚式のプランニングや式場との商談も行っているアベニールデザイン代表 山﨑一人。
ハワイの現地プロデュース会社との提携により、持ち込み無料のハワイウェディングプランなどで全国から問い合わせがくるWebサイトを立ち上げる。

「結婚式では後悔してほしくない!」という想いから、結婚式場の仕組みや新郎新婦に本当に役に立つ情報をこの「BrideMedia」で掲載。
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