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【実例】式場の衣装予約をキャンセルして『持ち込み』に変った理由

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約8分

結婚式の衣装(ドレス)を「持ち込み」にした理由

こんにちは、アベニールの山﨑です。

今回は『式場の衣装を予約していたけど、キャンセルをして衣装を持ち込みに変えた理由』という実際の新郎新婦さんのお話です。

初めは式場で衣装の予約を行なっており、ドレスの種類も変更できる状態で準備を進めていた新郎新婦さんでしたが、途中で『他の衣装店でレンタルする事にした』というお話をお聞きしました。

キャンセル料金や持ち込み料も発生したらしいのですが、それでも『衣装の持ち込み』を選ばれた理由をお伝えしたいと思います。

後からドレスの変更は可能な契約だったが・・

式場でドレスを試着する際に『1回目の試着』で最終決定になる花嫁さんは少ないです。

また、衣装のスタッフさんも何度かご試着されてゆっくり決められてくださいね。という様な案内は、どこの式場でも、ドレスショップでも珍しくない事です。

平均すると3回は試着や新郎さん、ご両親と一緒に衣装を見学されに行かれています。

こちらの新郎新婦さんも1度試着されていましたが「今日ないドレスもございますので、また次回のご来店では新しいドレスや今ここにないドレスも試着できますよ」という風に案内をされていました。

新婦さんとしては「気に入ったドレス」を着たいというには本音でしょうから、心から気に入ったドレスを見つけたい。という本音もあったと思います。(ほとんどの花嫁さんは同じことを思われますよね?)

そこで「とりあえず、今日の一番気になったドレスは日程抑えませんか?」と案内され、「他の衣装が気に入った場合は変更することも可能です」という話を聞かされたので申込書にサインをされていました。

「また気に入ったドレスが出てくれば変えればいい」

まさか、「あんなことを言われる」とはこの時は思ってもみなかった様です。

ごまかすセールストーク

タキシード

新郎さんもタキシードを選ぶ為に衣装選びに行かれた時のことでした。

「新郎様のタキシードはこちらになります」

案内されたのは、数着のタキシード。

色は「ブラック」「グレー」「ブラウン」というラインナップだったそうです。

新郎様のイメージでは光沢のあるタキシードや、結婚式では定番の白いタキシードも試着されたかったみたいで、

「光沢のあるグレーのタキシードはありますか?」

と質問したところ、、

「タキシードは本来、光沢のあるものではございませんので置いていません」

・・・そうなの?

・・・友人の結婚式ではよく見るけどな〜?

と、不思議に思われたそうですが、気を取り直して、、、

「じゃあ、白のタキシードはありますか?結婚式しか白のタキシードなんて着る機会がないので着てみたい」

すると、衣装スタッフさんがこのようなことを言われたらしいです。

「白のタキシードは、新婦様のウェディングドレスと同色になるのでドレスが映えなくなりますから扱っておりません」

「白のタキシードは着用しないのが本来のタキシードの意味です」

・・・そうだっけ??

・・・白のタキシードって結婚式では定番じゃないの?

新郎さんは色んなハテナ?がよぎったそうですが、

「ドレスが映えなくなるからとか、本来は意味が違うとか、ほんとですか?」

「他の式場では普通にあるのは、その式場が間違った衣装を置いているってことですか?」

と、疑問に思ったことをぶつけて見た所、、

「いえ、、、間違ってはないのですが、当店では取り扱っていないので、黒やブラウンをおすすめしています」

じゃあ、最初から白は無いって言えばいいじゃん。

無いなら無いで別の方法や選択肢も考えることができたのに、なんで今?と、不信感を抱いてしまったそうです。

ドレスの値段も・・

新婦さんのドレスもとりあえず抑えてみたものの、何度か足を運んでも本当に気に入ったドレスが見つからなかった。

しかも、値段は最初の見積もりから数十万は上がってくる。

見積もり金額が大幅に上がったこと。

気に入った衣装が見つからないこと。

タキシードの件での不信感。

そんなことが重なって、新郎新婦さんは別のドレスショップを探し始めました。

運命のドレスとの出会い

式場で選ぶことをやめた新郎新婦さんは、他のドレスショップを数件探して自分たちの着たいドレスやタキシードのお店を見つけることができました。

料金も式場と比べてみても安くなり、気に入ったドレスやタキシードにも出会うことができました。

「もっと早く見つければよかった」

そんなことを思いながら式場へ衣装のことを伝えに行きます。

待っていたのはキャンセル料と持ち込み料

一度申し込みを行なっていたこともあり、変更するのはお金はかからない(ドレス金額の差額は必要)との話だったが、キャンセルとなると話は別。

キャンセル料が必要ですと言われました。

さらに、式場の衣装ではなく、別のドレスショップから衣装をレンタルして結婚式を行う場合、衣装の持ち込み料が必要だと告げられました。

衣装1点につき、○万円の持ち込み料が請求されます。それに加えてキャンセル料も必要になりました。

それでも持ち込みが得だった現実

衣装の持ち込み料+予約した衣装のキャンセ料が必要になってしまったにも関わらず、持ち込みする衣装代を加えても、当初の式場で予約する衣装の見積もり金額よりも安くできるということもわかった。

「最初からこうすればよかった」

「そうすれば持ち込み料だけで済んだのに」

「先に知っておけばこんなことにはならずに済んだ」

お二人の今の気持ちをお話してくれました。

それにしても、持ち込み料とキャンセル料を支払ったとしても結果的に安くなるって、、、どんな見積もり金額だったのでしょう?

色んなことを話してくれましたが、とても悔しそうな感情が伝わってきました。

事前説明が行わてれるのかがポイント

前記事にも記載していますが、契約時には販売者側が購入者にとって明確な契約内容や商品サービス、キャンセルの規定や持ち込みの条件などを新郎新婦へ説明しなければなりません。

もし、十分な説明ができていない、説明をしていない。という場合は「消費者法」という法律の中に「不利益事実の告知」ができていないという理由から、契約内容を無効にできる可能性は十分あります。

この場合、新郎新婦さんに事前に十分な説明が行われていなかったとしたら、、、、

キャンセル料を請求されても上記の法律上、契約自体を無効にすることもできる。というのが法律の専門家の見解になります。

後から知った。というのも明確に証明する必要などもありますが、気持ち的には絶対嫌ですよね?

新郎新婦さんからしても、白のタキシードが無い。本来は白は違う。なんて言葉を式場から言われるなんて思ってもいなかったでしょう。

疑問に思ったら保留

結婚式の準備全般に言えることですが、結婚式の打合せでは色んな項目を決めていかなければなりません。

しかも、その決めていく打合せでは金額が大きく左右することもあります。

その中で「ん?」と思うようなことや「とりあえずこれにするか・・」というように、「申し込みする内容」を正確に把握できていなければ一旦保留にすることで、不本意な申し込みを防ぐことができます。

その瞬間に決めなければ結婚式ができない。なんてことはありませんから、本当に選ぶべきことなのか、申し込みするべきなのかを知っておかなければなりません。

一度申し込みをしてしまうと「もしキャンセルしたくなったらキャンセル料がかかる」という項目も少なからず存在します。

特に衣装はその傾向が強いドレスショップ・式場もあります。日程を抑えることで他の人から選ばれなくなるという理由もありますし、日程(何日前)の兼ね合いも出てきます。

でも、新郎新婦さんにとっては「分からない」という内容が多いのも現実です。

わからない時には「わかる人」に相談したり調べたりすることも必要です。

知らないと損をする

新婦

今回の新郎新婦さんの件も、初めから選べる内容や商品のラインナップを契約前・申し込み前に「十分な説明」や「商品を体感」して、選べる内容やキャンセル料の規定を知っていれば事前に防げた内容です。(説明されても専門用語で、いまいち分からないことが多いのも問題)

結婚式は初めてのことが多い上に、目に見えない商品や金額が記載されている見積もりで判断しなければならない場面もあります。

今回のように衣装は「試着してみて初めて価値がわかる商品」です。

最初の見積もりだけでは判断することができないんですね。だからこそ、事前に色んな情報や結婚式に対する知識が必要になってきます。

『最初はわからないことがわからない』と、新郎新婦さんが言われます。

そりゃそうだと思います。

それを分かってもらえるように、十分理解してもらえる商品説明や契約の時の説明が必要だと思いますが、式場によって対応の仕方や規約、商品も変わってきます。

対応するスタッフや営業担当によって言葉も若干変わってくるのもあるかもしれません。

でも、一度契約を交わしてしまうと、変更することができないことが多いのも事実です。

そこに、聞いていなかったと主張しても通らない式場もあるのも事実です。

新郎新婦さんにできることは、必要な知識や情報を手に入れ、もしもの場合に備えることも必要です。

本来であれば、顧客視点でサービスや仕組みを考えていくことが今の企業に求められているのですが、

こういった現実が常日頃行われている一方、

これから結婚式を迎える新郎新婦さんが『知っていれば防げることもある』ということをお伝えして今回は終わりたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

About The Author

AvenirDesignアベニール代表 / ビデオグラファー / フォトグラファーKazuto Yamasaki
写真や動画撮影を行うカメラマンでもあり、結婚式のプランニングや式場との商談も行っているアベニールデザイン代表 山﨑一人。
ハワイの現地プロデュース会社との提携により、持ち込み無料のハワイウェディングプランなどで全国から問い合わせがくるWebサイトを立ち上げる。

「結婚式では後悔してほしくない!」という想いから、結婚式場の仕組みや新郎新婦に本当に役に立つ情報をこの「BrideMedia」で掲載。
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