
こんにちは、アベニールの山﨑です。
今回は、「失敗例から学ぶ!サプライズムービーを成功させる為の重要なポイントとは?」というお話です。
サプライズムービーは、新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、友人からお二人へ、などなど披露宴で良くある映像演出の1つ。
やっぱり感動のある披露宴は見ている方も心に染みますよね。当人には・・・泣いてほしいですよね。いや、泣かせたいですよね。
ということで、どうやったらサプライズムービーを成功させるのかというお話のスタートです。
映像を見る環境を作ることが重要なワケ
実は…このサプライズムービーを成功させる為には、とても重要なポイントがあります。
それは、映像内容の話ではなく、映像を見せる為の空間作りがすごく重要なんです。サプライズムービーを作ったらOK‼︎ではないということなんですね。
そもそも、ムービーを見てくれないと相手には何も伝わらないんです。
つまり、サプライズのターゲットとなる人が披露宴会場の中で映像を見えくれるような環境を作らないと、せっかく作った映像を見ていない。という、とても残念な結果になってしまう可能性があるということなんです。
私は結婚式カメラマンでもありますので、実際にサプライズムービーの演出をよく見ます。
ほとんどの場合、サプライズされた側の新郎さんや新婦さん、ご両親は感激されて涙がこぼれるシーンになります。
映像を見るための環境が整っているからこそ成功に繋がるというケースですね。
実際にあった失敗例
そして、実際に残念な結果になっていた事例を紹介します。
新郎から新婦へサプライズムービー
お色直し入場後にステージに立ったまま、サプライズムービーが始まりました。
すると、スポットライトが新郎新婦を照らしているので、スポットライトの特有の強い光を眩しそうに受けている2人にはスクリーンが見にくい。
しかも、その時間に料理を運んでいるタイミングの為、会場は明るいまま。
しかも、新郎新婦はステージに立ったままだからゲストが写真を撮りにくる。
まず映像に集中できないです。
新婦が分かるのは音だけです。
しかもゲストが声をかけてきますので、頭には何も残らないという残念なシーンになりました。
これ嫌じゃないですか?
サプライズを仕掛けた側である新郎さんの心の声が僕には聞こえました。
「見て!映像見て!色々考えたんだよ~😭」と切ない気持ちになりますね。
ステージに立ったままだったので、苦笑いされてましたけど、映像を作る側の人間としてこれほど悔しい思いはありません。
サプライズムービーは作ることが目的ではないんです。
映像を通して想いを伝えたい!
新婦さんの喜ぶ姿が見たい!
そんな気持ちや愛があるから、相手を喜ばせたいという想いがあるわけですよね。
そして、少なくとも感動して泣く姿・・・期待してますよね?
そうなんです。サプライズムービーは、映像を作って終わり…ではなく、
新婦さんにサプライズで喜んでもらう為の方法として映像を使う。という1つの手段なので、どう見せるか。という部分が1番重要になってきます。
映像のクオリティや内容よりも、ちゃんと見てもらえる環境を作ることがサプライズムービーを成功させるためには、すごく重要なんです。
会場の雰囲気作りに必要なこと
・進行表を見てどこで上映するかを決める
・料理提供のタイミングも相談する
・会場をできる範囲で暗転してもらう
・スクリーンが見やすい位置に移動させる
進行表を見てどこで上映するかを決める
これはプランナーさんに相談しましょう。式場によって細かなルールや演出タイミングなどが異なる場合があります。
映像を上映する。という単純な作業ではなく、結婚式当日は料理や飲み物を運んだり、予想外に時間が押していたりなど、当日になってみないと分からない部分もあるのですが、今までの事例を式場さんはたくさん持っていますので、最善のタイミングをプランナーさんと相談することが必要不可欠です。
その1 お色直し前
新婦さんへサプライズの場合、ほぼ新婦さんは涙されることになりますよね。
そこで、一つだけ気にしてほしいことがあります。
男性は気にしないかもしれませんか、新婦さんの中には涙でお化粧が落ちないか気にされる方もいます。泣き方は人それぞれありますので、自分の泣き方が嫌だ!と思っている女性の方もいらっしゃる。ということだけ頭に入れましょう。
もし、普段から自分の泣き方が嫌だと思われている新婦さんだと、「泣かないように我慢する」と、別の思考が頭の中に生まれ、映像に100%集中してくれないかもしれません。
ただ、今まで本当に涙でお化粧が崩れてしまった花嫁さんを僕は見たことありません。
カメラマンとしては、サプライズムービーのシーンなどで新婦さんが涙されると察すると、やはりレンズを向けてしまいます。
泣いている姿を、いかに美しく残すか。という角度や場所を探したりします。
たくさんの結婚式で撮影しましたが、目をゴシゴシしない限り、本当にお化粧が崩れてしまうことは少ないです。
美容師さんやアテンドさんからも、事前に「泣いてしまう時には、こういう風にハンカチを使ってくださいね」と、アドバイスをくれるスタッフさんもいます。
そして当日はアテンドさんが、そっとハンカチを差し伸べてくれますので安心してくださいね。
その二 お色直し入場直後
これは仕掛ける側として仕込みをしやすいという事があります。
例えば、映像を上映したあとにダーズンローズのセレモニーを行う場合。
※12本のバラをブーケにしてプレゼントするセレモニーです。
ここではゲストにバラを持ってきてもらうことにします。
お嫁さんが退場したあと約20分くらい披露宴会場には時間があります。
そこでプレゼントするバラをゲストに渡して配ったり、高砂に仕掛けをしたり、新婦さんがいないからできる準備があります。
あ、たまに披露宴会場をモニタリングできる新郎新婦の控え室がありますので、その場合は注意しましょう。もし内緒でバラを配ったりしてても新婦さんにはモニターでバレバレになります。ネタバレもいいとこですよね。
料理提供のタイミングも相談する
これも大切なポイントにはなるのですが、当日にならないとなんとも言えない部分にあたります。
どういうことかと言うと、進行具合を見ながらスタッフさんは料理を運びます。
ゲスト人数も多く、お料理の品数が多い場合、常に配膳スタッフさんはお料理を運ぶことになります。
ゲスト人数が少ない場合は、次のお料理提供まで余裕がありますが、人数が多い場合はスタッフも多くなりお料理提供のスピードが求められます。
お料理の内容によって異なる部分もありますので、プランナーさんにどのタイミングがベストかを相談してみるのも1つの方法です。
お酒を飲むとワイワイなりそうな感じなら、披露宴中盤のお色直し前後がおすすめです。
ゲストの方々の地域性もありますが、後半になるにつれ…あちこちで宴会が始まってるパターンもあります。
花嫁の手紙のシーンでもワイワイ騒がしい披露宴もありました。
会場をできる範囲で暗転してもらう
映像が見やすいように会場を暗くしてもらうことです。プランナーさんに協力してもらうのももちろんですが、プランナーさんが当日披露宴会場にずっといることはごく稀なんです。
当日はキャプテンと呼ばれる人が進行の指示を出していきます。リハーサルがある式場では、実際に担当してくれるキャプテンとリハーサルを行うこともできますので、その時に相談してみましょう。
音響、照明のPAさんは、ほぼ当日しか会いませんし、お二人との接点も少ないです。
音響スタッフさんとBGMの打合せがあるなら顔合わせはありますが、特別な指示がない限りいつも通り照明の調整などを行います。
それに加え、お料理を運ぶタイミングの場合、会場の照明を真っ暗にすることは難しくなります。
できるかぎり会場を暗くできるタイミングで証明を落としてもらうことが大事です。
ゲストにも映像演出があることを司会者さんからアナウンスしてもらい、映像に全員が集中して見れる環境を作ることが大事です。
スクリーンが見やすい位置に移動させる
理由は、映像演出中でもゲストがお酒を注ぎに来ることがあるからです。
披露宴会場のスクリーン位置によりますが、高砂で座って見ることができる場合にありがちなパターンです。
いやいや、今サプライズムービー流れてるでしょー!と声をかけたくなりますが、ゲストは良かれと思ってお酌をされに来ます。
ここでこのパターンを回避できる方法として、高砂から少し別の場所に移動して見てもらうこと。そうすることで、お酒を注ぎに来ることは結構回避することができます。
もしスクリーンの設備上、高砂で座って見る場合、司会者さんを通してゲスト全員にスクリーンを見てもらうように呼びかけてもらいましょう。
まぁ、それでも注ぎに来られる方はいらっしゃいますが…。゚(゚´Д`゚)゚
まとめ
当日にならないとなんとも言えない部分があるのが披露宴です。
でも、事前にリスクを回避する為にリハーサルや仕掛けをしっかりと式場さんと打合せすることが大事です。
サプライズムービー作ってきますー。流してくださいー。…で、あとは丸投げにしてしまうと、最悪の結果になってしまうリスクがあります。
必ず、事前に式場さんに協力してもらえるように今回ご紹介した項目を相談してみることをおすすめします。
サプライズムービーは、相手にちゃんと見てもらえることで想いが伝わります。
映像の内容や作るのも大変ですが、色んな想いが詰まった映像のはずです。成功させる為にも、ぜひ今回のことをプランナーさんと協力しながらサプライズを成功させて、相手の記憶に残る素晴らしい結婚式にしてくださいね。