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結婚式場を選ぶのではなく「結婚式で叶えたいこと」から選ぶ時代へ

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約6分

ウェディング業界とネット社会

こんにちは、アベニールの山﨑です。

今回は「結婚式場を選ぶのではなく、結婚式で叶えたいことから選ぶ時代へ」というテーマでお伝えします。

従来は結婚式を挙げようと考えたお二人はまず、「どこの式場でするか」という式場選びが主流でした。

この流れは数十年も前からずっと変わらなかった時代背景があります。

ところが、近年このようなサービスが生まれているのはご存知でしょうか?

「自分たちが叶えたいことを自分で選べる」

なぜ新しいサービスが生まれ、なぜそれを選ぶ新郎新婦が増えているのか?

結婚式場への不満やトラブルが減らない現状から、

一見・・新郎新婦目線で生まれたサービスに移行しつつあるように見えますが・・・

書きながら思ったことがあるので式場さんも業者さんも一緒に見てください。

従来は「まず式場を決める」から始まっていた

数十年前から「まずは結婚式場を決める」という流れが一般的でした。

そのため、式場を運営する企業としては婚礼件数が現象している中で「いかに新規組数を増やすか」という新規客の獲得が最重要課題となり、広告や新郎新婦への囲い込み、独自のプランなどを打ち出す傾向がずっと続いています。

婚礼組数が減少する流れの中で利益を上げ続けなければならないのは企業として必然です。

そこで、持ち込み禁止などの規制を厳しくし、外部からの持ち込み業者への排除することで自社の利益を確保している式場もあります。(これが悪いということではありません)

ただ、新郎新婦にとってはどうなのか?というユーザー視点から考えると、決して満足度が高くなる仕組みではないでしょう。

「式場で依頼するとあまりにも高額だから外部業者へ依頼した」

「式場では頼みたい内容がない」

「やりたいことができない」

という契約後に不満や疑問を抱えたまま結婚式を迎えていたカップルも少なくありません。

「こういうものなんだ」と新郎新婦が納得してしまうケースもあります。

増え続けるウェディングサービス

ウェディング業界にも色んなサービスが日々増え続けています。

地域によって利用差はあるものの、日本を見渡せば次々と新しいサービスが生まれています。

大手企業、異業種からの参入など少しご紹介しますね。

イオンウェディング

知ってました?大手企業イオンもブライダル業界へ。

出典元:イオンウェディング(画像をクリックするとイオンウェディングへジャンプします)

地元のイオンタウン熊本にはブライダルカウンタークローバーさんがありますが、大元のイオンでブライダルカウンターがスタートしてますね。

楽天ウェディング

出典元:楽天ウェディン(画像をクリックすると楽天ウェディングへジャンプします)

大手企業の楽天もカップルマッチングサービスから、ウェディングへの一貫した流れを作ってますね。

Choole【チュール】|オンライン結婚式準備サービス

出典元:Choole(画像をクリックするとChooleへジャンプします)

結婚式するなら好きなモノだけ』Choole【チュール】はドレス・結婚式アイテム・結婚式場をオンラインで自由にアレンジして試着も見学もできる結婚式準備サービス。オンラインプランナーのサポートもあり、ダンドリからアイテム選びまで何でも相談できます。(引用元:Choole【チュール】

全てネットで好きなだけクリエーターや好きな衣装などアイテムを自由に選ぶサービスです。ここのサイトはプランナーさんとリアルタイムでチャットできるんですよ。

僕もこの前、三井住友銀行のチャットサービスを利用しましたが、聞きたいことだけすぐ聞けるってすごい便利だな〜と体感したばかりです。

直接式場へ申し込む時代が終わる?

結婚式を決める入り口が多様化しているのは、これまでずっと変わらなかった式場の仕組みに、現代のニーズ(新郎新婦が求めるニーズ)と「差」が生まれてきたからではないでしょうか?

数年前からメディアサイトが多く立ち上がりました。

・ハナユメ
・ウェディングニュース
・marry
・ハナコレ
・みんなのウェディング

ご存知の方は多いと思います。

最初は花嫁さんたちへ向けた情報発信のお役たちサイト。

当然、PV数が多くなれば「広告塔」として運用するのが目に見えてました。

最初は全く広告がなかったサイトも、今では固定された式場や業者の広告が目白押しですね。

確か、1記事紹介で毎月10万というサイトもあったかと思います。

先ほど紹介したメディアサイトの某サイトは月間2000万PVというアクセスがあるようです。すごいですね〜。

さらに、それぞれのサイトから式場予約を進めると「特典」が付いてきます。

この特典を利用したいために新郎新婦さんの利用も多くなっている上に、どんなサイトを利用すればいくらもらえるなどのまとめサイトも生まれてます。

ちょっと待って!と言いたい

色んなサービスが生まれている一方で、根本的な問題解決に至っていないケースがあります。

それは、先ほどメディアサイトから式場を決めた場合、結局は直接式場を選びに行くのと対して条件は変わらない。

むしろ、特典をメディアサイトが用意するということは、式場側も何かしら報酬やマージンが発生することもあります。

あるメディアサイトから予約された方の見積もりを見ましたが、

正直、、、、割高に思えました。

普段値引きされている部分の金額定価だったんです。

これって、その部分の売り上げと利益が移行しているだけで、新郎新婦さんの支払う金額は高くなってたり、持ち込みやビックブライダルフェアなどでの特典もないわけです。

誰が得してるでしょうか?

たった2〜3万のキャッシュバックやクーポンなんかもらっても、結局普段より値引きが少ない見積もりが出ていることもあるんです。

あるサイトでは「200万安くなる!」なんて書いてますが、式場側にとって200万値引きできると思います?

本来の見積もり費用が350万だったとしますよね。それが150万でできるわけないじゃないですか。

正解は見積もりの見せ方です。

これは実際に式場さんから話を聞いた見積もりの真実なんですね。

頑張ろうぜウェディング業界

なんでネットで申し込むサービスが増えてきたと思いますか?

それはスマートフォンの普及とインターネットを利用する、調べることが多くなったことから、

ウェブサイト運営を行なっている企業側が仕掛けたネットビジネスなんです。

ウェディング業界は他の業界に比べ、ネット社会に乗り遅れてると言われてます。

未だにインスタやウェブ集客の方法がわからない・・という式場さんもいます。

そこに、IT企業・異業種からブライダル業界へ参入してきているわけですね。

美容業界はホットペッパーに載せないと厳しい・・というサロンオーナーさんの声と同じように、

結婚式場はみんなのウェディングやゼクシィネットなど、先行者である大手ネット媒体に広告依存しなければならない。

うお・・ちょっと書きながら心配になってきました。

新郎新婦の目線で作られたサービスがあまりなくないですか?

式場も業者も自分たちで新郎新婦さんへ情報を届けられるようになれば、

莫大な広告費を払わず、もっと新郎新婦に寄り添った価格やサービスに方向転換して行って欲しい。

と心から思います。

今回はこのくらいにしときます。

About The Author

AvenirDesignアベニール代表 / ビデオグラファー / フォトグラファーKazuto Yamasaki
写真や動画撮影を行うカメラマンでもあり、結婚式のプランニングや式場との商談も行っているアベニールデザイン代表 山﨑一人。
ハワイの現地プロデュース会社との提携により、持ち込み無料のハワイウェディングプランなどで全国から問い合わせがくるWebサイトを立ち上げる。

「結婚式では後悔してほしくない!」という想いから、結婚式場の仕組みや新郎新婦に本当に役に立つ情報をこの「BrideMedia」で掲載。
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