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ご祝儀内で結婚式を挙げる為の具体的な方法

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ご祝儀内で挙げる為の具体的な方法

今回は「ご祝儀内で結婚式を挙げる為の具体的な方法」をお話します。

大きく分けて二つの条件があります。

<POINT>
・ゲスト人数が120人以上。

新郎新婦に関わる項目を持ち込みさせてもらえる式場を選ぶこと。

この二つの条件をクリアすれば、結婚式の総額をご祝儀内でまかなえる可能性がかなりでます。

ただし、必ず120名を超えなければならないという事ではありません。

今まで私たちがプロデュースした結婚式の統計上で計算すると、120名が分岐点になっていることが多いからです。

もちろん、条件次第では100名でも80名でも結果的にご祝儀内で収まったという方もいます。

ゲスト人数が120人以上必要な理由

結婚式披露宴

結婚式はご祝儀制会費制とあります。
ホテルウェディングや専門式場の場合、ほとんどがご祝儀制の結婚式となります。

ご祝儀は1人3万円以上を包むのが、一般的な常識なのはご存知かと思います。お二人の結婚式の場合も同じですよね。

この”ご祝儀”があるのが結婚式の特徴でもあり、人数が多いほど実質的な新郎新婦の負担額が少なくなるのも特徴です。

結婚式場の見積りを見てみると一目瞭然です。見積りの一例を参考にして説明します。

例えば、ゲスト60名の場合
<結婚式費用>
ゲスト60名の場合 総額250万円
ゲスト1名当りに必要な金額が¥41666-
60名の方が3万円ご祝儀を渡されるとご祝儀総額180万円
実質的な手出しは250-180=70 ということで70万円のご負担となります。
例えば、ゲスト180名の場合
<結婚式費用>
ゲスト180名の場合 総額510万円
ゲスト1名当りに必要な金額は¥28333-
ご祝儀総額は180名が3万円渡されれると540万円
実質的な手出しは510-540=-30 ということで30万円余る計算になります。

なぜこのような事が起こるかというと、

結婚式の費用の中には会場使用料や新郎新婦に関わる項目の“固定費”“ゲスト人数で費用が変わる項目”があります。

人数が少ない場合、全体の費用の中でも固定費の割合が大きいのですが、ゲスト人数が多くなると“固定費の割合”が少なくなります。

“ゲストに関わる項目”
・料理や飲み物
・招待状、席次表、席札
・引出物、引菓子、プチギフト
・生ケーキやデザートブッフェなどの数
“固定費になる項目”
・衣装代
・アルバム写真、集合写真など
・エンドロールやビデオ撮影など
・ヘアメイク料
・会場使用料
・挙式料
・ブーケやメインテーブル装花
etc

これに、見積りの中で値引きがあります。どちらの項目に値引きが多いかは式場の見積り内容によって異なります。

結婚式場の最初の見積もりでは、ゲスト1名当たりの単価を30000円に合わせてくる式場もあります。(式場見学の際の見積もり)

よくある見積り例として、ゲスト90名の場合を紹介します。

ゲスト人数90名
総額 270万円
ゲスト1名当り¥30,000-

見積もり提示される時に式場さんの案内・担当の方から、

「現時点では皆様のご祝儀でまかなえる計算になります。」
「あとはお二人が選ばれる内容によって金額は変わっていきます。」

という案内やトークを良く聞きます。

当然、ここから打合せを進めていくと”費用の追加項目”などがあるわけですね。

そういう理由もあることから、ゲスト人数を120名以上という内容になるわけです。

招待するゲストが120人の場合、ご祝儀総額は360万円が一つの目安になります。

単純に考えると、結婚式の総額を360万円以内にすることができればいいということです。

実際のご祝儀総額は、多少の誤差は生じます。ご夫婦で呼んだゲストのご祝儀や、ご友人のグループ内では2万円で統一してたり、職場でも同じルールがある方々もいらっしゃいます。

一方、平均より多めに包んでくれるゲストもいらっしゃいます。地域性はありますが、ご親族の方、来賓や職場の上司や社長など。

この辺を加味すると、28,000円で計算することもあります。これをゲスト120人の場合に置き換えてみます。すると、ゲスト人数が120人の場合、ご祝儀28,000円で計算せると合計が336万円。

要はゲスト120人の場合、ご祝儀合計が336万〜360万と予想することができます。

そして、二つ目の条件である新郎新婦に関わる項目を持ち込みさせてもらえる式場を選ぶこと。

これがかなり重要です。

もっと具体的な計算方法を知りたい方は、下記の記事でご祝儀相場を元にした計算方法・予測方法をご覧ください。

熊本のご祝儀相場データの詳しい情報はこちら↓
熊本の結婚式ご祝儀相場データから手出し費用を予測する具体的な方法

持ち込みできる式場を選ぶことの重要性

ウェディングドレスの花嫁

持ち込みというのは、ドレスや引き出物、お二人のアルバム写真を結婚式場で依頼するのではなく、別の業者に依頼する。ということです。

例えば、ドレスショップからレンタルしたドレスを結婚式場へ持って行き、その衣装で結婚式をする。ということ。
カメラマンを持ち込むというのも同じで、式場へ依頼するのではなく、新郎新婦が手配したカメラマンが結婚式の撮影をする。ということになります。

なぜ持ち込む必要があるかというと、式場価格と外部業者の価格に差があるからです。簡単に言うと、結婚式場で依頼せずに、価格が安い業者へ直接依頼することです。

今回は”ご祝儀内で結婚式を挙げる方法”というお話なので、ドレスの質や写真のクオリティは無視した話です。あくまでも値段重視で持ち込み業者を選ぶことが前提のお話ですので誤解のないようお願いします。

では、どんな項目を持ち込みすれば効果的なのかというお話をしていきます。

まず、結婚式にかかってくる項目は大きく分けて二つあります。

ゲスト人数で変動する項目

例えば、お料理・飲み物・招待状・引き出物・引き菓子・テーブル装花などがあります。

これは、上記の商品単価×ゲスト人数で費用が変わってきます。

例えば、お料理が分かりやすいですね。

料金単価10,000円×ゲスト120人だとするとお料理の総額は120万円になります。
これが料金単価が12,000円にした場合、144万円になります。

新郎新婦に関わる項目

新郎新婦

新郎新婦に関わる項目というのは「ドレス、写真、映像、美容、メインテーブル装花、演出関係」が主になります。

簡単に言うと、ゲスト人数に関係のない項目のことです。

例えば、前撮りしたい、記録DVDを残したい。そんな時にかかってくる費用は、ゲストの人数なんて関係ないですよね?

これが“新郎新婦に関わる項目”となります。

費用の種類は二つ、”ゲストの項目”と”固定費”

式場を選ぶときに何を見て判断するか。それは式場見学の際にもらう見積りです。

よく、“最初の見積りから100万円上がった!”など聞いたり、ネットで見たことありませんか?正直なところ、実際よくあることです。

なんでそんなに上がるのか?という部分なのですが、結婚式の費用で何十万円と簡単に変動するのが下記の項目になります。

<料金が上がりやすい項目>
・料理
・衣装代
・写真
・映像

料理はゲストが関わる項目ですが、それ以外の項目は全て新郎新婦に関わる項目なんです。
この新郎新婦に関わる項目が“固定費”になります。他には挙式料や会場使用料などもこれにあたります。

特に衣装代は式場によって上がり幅が大きく変わってきます。結婚式場でドレスを選ぶ場合、最初の見積りでは28万~35万位になっていることが多いですが、最終的な金額は50万以上になるケースも少なくありません。

写真や映像も同じです。そもそも最初の見積りに載ってないこともしばしばあります。

ゲスト人数次第で大きく変動するもの

引き出物、引き菓子

これは式場によって値引き対象になっていることもあれば、通常価格になっている式場もあります。先ほどの衣装代や写真代などと比べると、そこまでの大きな変動はありませんが、数万円は上がる項目でもあります。

注目したいのは、見積りに記載されている数です。

例えば、ゲスト100名の場合、引出物が「80個」と記載されていたり、「70個」と記載されている式場もあります。

どちらが具体的かというと8割計算の方が現実的な数字です。

なぜ、引出物の数が8割なのかというと、親戚のご夫婦・友人夫婦・ご家族でのご出席のゲストへは、引出物や引菓子を1つ準備するのが一般的だからです。

その代わり、3000円の物ではなく、最低でも5000円・お世話になっている方や、ご祝儀が多く頂けるような場合は7000円〜1万円などを準備します。

この様な理由から、3000円×80名(ゲスト100名の見積り)という図式は成り立たないことがお分かり頂けると思います。

人数が多くなればなるほど引出物・引菓子の項目でも10万以上の金額変動は十分あります。

要するに、ゲストの人数と最初の見積り金額の単価が3000円なのか、2500円なのかにもよって大きく変わってくるのです。

何百万円という見積りの話をしているので、数万円位なら…と思われがちですが、このような項目も他にありますので、積み重なると10万円以上変わってきます。

持ち込むのは新郎新婦に関わる項目のみ!

 

え?引き出物や招待状などは?

・・と思われるかも知れませんが、持ち込みできるなら、それはそれでいいんです。

招待状や席次表などは、ほとんどの結婚式場で新郎新婦が手作り可能です。

なぜ、持ち込みする項目は新郎新婦に関わるものにすべきなのか?

一つ目の理由は、

金額の幅(持ち込みする事で削減できる金額)が他の項目より大きいからです。

二つ目の理由は、

“ゲストに関わる項目”を無理に削減するのは、ゲストの印象も悪くなりお二人をお祝いに来てくれたゲストにとても失礼になるからです。

でも、料理の値段は確かに悩む部分です。美味しい料理を食べてもらいたい気持ちと、あまりにも単価を上げてしまうと簡単に数十万円と値段が上がってしまうので。お料理のことで悩まされる新郎新婦さんは多いです。

ただし、考え方を変えるとですね、、

料理の値段は安いランクを選んでも、本当に美味しい料理が出てくる式場を選ぶ。という方法があります。

そうすれば、わざわざ10,000円から15,000円に上げて50万以上値段が高くなることもありませんよね?

重要なのは、式場の料理単価の種類です。

これは式場見学のときに聞けば分かります。

大抵の式場は安くても美味しいと言いますが、やはり定評に差があるのも事実です。

じゃあ、どこで見極める必要があるか?

料理の値段がどのくらい幅があるのかに注目してみましょう。そうすると、その式場のメインとなる料理単価が分かります。

例えば、AとBという二つの式場さん。

Aの式場さんのお料理プラン
・10,000円・12,000円・13,500円
・15,000円・16,500円・18,000円

6種類の和食からフレンチまで幅広いラインナップがあったとします。

この場合、半数以上が13,500円~15,000円のプランを選ばれていると式場さんは説明してくれるはずです。

Bの式場さんのお料理プランは
・10,000円
・12,000円
・15,000円

と、3種類のフレンチコースがあるとしましょう。

すると、10,000円~12,000円のどちらかがほとんどですね。と説明してくれる式場さんもあります。

実際に新郎新婦さん達を式場見学に連れて行って同行する際、よくしてくれる式場さんは僕らの分まで試食を提供してくれることがあります。

そこで、実際の試食で出てくる料理の味も体験するわけです。

試食用は絶対に自信のある料理を式場は提供してくるはずなんですよね。

だって、試食で出てる料理の質はソコソコに抑えて、18,000円の料理はめちゃくちゃ美味しいです!なんておかしな営業はどこもしないですよね?笑

試食の品で美味しい印象を与えて、成約に繋げる。また料理の単価を上げてもらうこと。これこそが、試食を無料で提供することができる理由なんです。

なので、試食にはぜひ行ってみてください。できれば契約前のブライダルフェアなどへ参加することもお勧めします。フェアでなくても、1プレート試食など毎日行っている式場さんもあります。

先ほど「料理の値段が安いコースを選んでも、本当に美味しい料理が出てくる式場を選ぶ」ということが重要だと言ってたように、

料理の値段が10,000円でも、十分においしい料理を提供してくれる素晴らしい式場さんもたくさんあります。

逆を言えば、料理のランクを上げないとちょっと物足りない…という式場さんもあります。

この様に「どの式場を選ぶか」という段階から、費用だけでなくゲストに対する満足度も考えて決めていかなくてはいけないということです。

料理に関わる費用の上がり幅を抑えることができれば、あとはお二人に関わる項目をクリアすればいい話になります。

衣装・写真・映像は必要な物を必要なだけ選ぶこと。

前撮りの写真

ここからは個人の“好み”とそれぞれのアイテムに対する“優先順位”が出てきます。

ちょっと酷なことを言いますが、ご祝儀内で費用をまかなう事を第一優先に考えているのであれば、自分達に関わる項目をある程度妥協する覚悟が必要です。

「価値のあるものは、当然それなりに費用もかかります」

ご祝儀内でまかなう為には必要な物を必要なだけ選ぶこと。そして目的に合わせた内容を持ち込みすることが重要です。

簡単に言うと、

“結婚式場の見積金額+持ち込みアイテムの金額”が、ご祝儀総額を上回らないように選べばいいんです。

予想ご祝儀総額と式場の見積りは出ていますから、引き算すれば残りの金額がわかりますよね。その金額の中で揃うような業者を選べばいいだけのことです。

ただ!

ついつい頼んじゃった・・。という経験ありませんか?
私はそんなことがしょっちゅうあります笑

妥協する覚悟が必要と冒頭に書きましたが、要は”予算内に抑える努力”が必要だということです。妥協するレベル「ここまではOK」というラインって人それぞれ違いますよね?

何でもかんでも好きなものを頼んで、高い衣装着て、料理も豪華にして、それでご祝儀内で手出し0円・・・なんて上手い話はありません。

無いからみんな苦労して節約しているんです。

少し前に広告で広がっていた「0婚」「スマ婚」ってありますよね。あのプランには「必要最低限のもの」が基本スタイルです。「これがあれば結婚式できる」みたいな。

ただ、ネットの口コミを見ると分かるように、色々とオプション付けたり、料理の値段を上げると実質手出し0円でできないのが現状です。これは当然ですよね、式場価格を極限まで抑えたスタイルにも限界があります。

だから“新郎新婦に関わる項目を持ち込みできる式場”を選ぶ必要があるんです。

衣装代・写真代・映像代って、見積りを最初見ただけで判断できないかもしれません。

なぜかというと、新郎新婦さんにとって結婚式は初めてのこと。更に、式場によって違うドレス、カメラマン、商品の数々。

何がどう違うのかなんて、実際に「見る・体験する」ことで初めて値段と商品の価値が分かると思いませんか?

しかし、式場見学の段階では”値段”しか見る事ができないのです。

これは結婚式全般に言える特徴でもあります。式場と契約を行なった後に打合せをしないと内容・金額が決まらない。ということです。

もっと言えば、「最終的な金額が分からない状態で契約をしなければならない」というのが結婚式場の契約流れになります。だから冒頭でもあった様に「最初の見積もりから100万上がった」という様な話は「結婚式の仕組み」が原因だということです。

だからこそ、結婚式場以外にも衣装・写真・映像の専門店へ行ってみる。すると結婚式場でなくとも、見て・体感して式場や他社と見比べることが可能になります。

これは他の記事でも紹介しています。最初に式場で決めてしまうから“後になってイメージと違った”とか、“最初の見積りより100万上がった!”など、いかにも結婚式場が悪いような口コミや投稿など見かけますが、、いやいや、そうじゃないんです。

“ただ知らなかっただけ”なんです。

参考記事1:ドレスにこだわりたい人ほどブライダルフェアで契約すべきではない理由
参考記事2:正しい情報を知らないと損をする。熊本,福岡の結婚式費用と見積り対策

式場を決める段階が一番重要です

新郎を笑顔で見つめる新婦

じゃあ、どこの式場がいいのかな?自分達でできるかな?と自信のない方もいらっしゃるかもしれませんが、共通して言える一番重要なポイントがあります。

それは“式場と契約するタイミング”です。

最初に述べたように、”持ち込みさせてくれる式場を選ぶ”ことが重要と言いました。

ですが、どの式場が持ち込みに融通が効くのか?という疑問がでてきますよね。

実は、ゼクシィやインターネットには持ち込みに対して結婚式場側から◯◯はOKですよ。という言葉や記載されていることが100%ではないのです。

なぜかというと、業者からの紹介の場合、普段は持ち込みNGな式場でもOKになるケースがあります。

でも、この事実は結婚式場の公式WEBサイト、ゼクシィNET、marry、ウェディングニュースなどの大手サイトで表立ってアピールしていることはほとんどないです。

でも、私たち含めて専門業者から式場へ新郎新婦さんをご紹介する。という流れは普通にあります。

例えば、ドレスショップから式場へ紹介すると、ドレスの持ち込み料が0円になったり、普段NGな式場が承諾してくれたりと、新郎新婦にとっては大きなメリットがあります。フォトスタジオやプロデュース会社からでも同じです。

ただ、どの業者も同じかというと、そうではありません。
式場との繋がりがとても重要なんです。分かりやすい言い方をすると、式場側と業者の信頼関係ですね。

チャペル挙式|ベールアップのシーン

ぶっちゃけてお話しますが、私たちの要望をかなり通してくれる式場もあれば、持ち込み制限がかかる式場があります。
また、交渉するタイミングなども契約条件に大きく関わってきます。

例えば、同じ時期に同じ式場で挙げる新郎新婦さんでも、契約内容は異なる。ということもありますし、Aという会社が窓口の場合とBという会社が窓口になった場合、違う見積りが出てくる。ということもあります。

式場との繋がりが強い業者から式場を紹介してもらう。

持ち込みするのが目的の場合、効果的な方法の一つです。

これにも理由がありまして、普段から式場紹介している業者さんは、その見積りがご本人達にあっているのか、良し悪しの判断もできます。

さらに、専門業者が取り扱っている以外のアイテム。例えば、ドレスショップからカメラマンを紹介してくれたり、フォトスタジオから衣装を紹介してもらえたり、引出物も安く手配することもできる会社もあります。

こんな自分達に合ったサービスがあるんだ!と、初めて知ることもあります。ブライダル業者の横の繋がりを上手く利用するという方法です。

新郎新婦さんだけで交渉してうまくいくこともありますが、本来値引きされるはずの金額が無くなっていることに気付かないリスクもあるからです。これは実際に見た見積りから言えることです。

「持ち込み交渉してOKもらいましたよ!」と嬉しそうに話されてたのですが、実際の見積りを見てみると、ほとんど値引きがありませんでした。

費用を安くする為に持ち込みをするのが目的だったにも関わらず、結果がずれてしまっているのです。むしろ、高くなってしまうことだってあります。

この”結婚式場の見積り”は、何をどう値引きしているか。という所に注目する必要があります。全体から一括して値引きしている式場もあれば、料理の◯%・飲み物の◯%など細かな項目ごとに値引きされていることもあります。

ここで大事なことを言います。

この値引きの割合が一番大きいのは、直接式場へ・フェアへ行った場合に最大の特典が付く可能性はあります。
ところが、普通に結婚式場で契約した場合の九州の結婚式場での平均を注目してみましょう。

平均総額は372万円。ゲスト平均人数93.3人
(結婚式の相場|九州の費用|ゼクシィNET参照)

おそらくゲスト93人の場合、最初の見積り平均は270万〜300万程度です。(お高級な式場は除きます)
これは最初の段階なので、競合式場との兼ね合いでこのラインに合わせてくる式場も多いです。

ところが平均総額は372万円です。約100万円上がっていますよね。最初に言っていたことは、まさにこういう現実が待っているということなんです。

この数字を見たら「ご祝儀内ってやはり無理があるじゃん・・」と思うのが当然。結婚式の費用相場は年々上昇しています。

ただ、極端な話をすると、

・2月や8月にある大きなブライダルフェアで契約
前撮りはなし
和装なし
料理は一番安い
人前式
お色直しなし
アルバム写真は頼まない
エンドロールやビデオ撮影も頼まない
イミテーションケーキで入力
映像演出やペーパーアイテムを可能な限り手作り

これをすれば、おそらく人数が70名〜100名でもご祝儀内に収まるでしょう。

でも、こんな内容の結婚式は望んでないですよね?
(※最初の見積りはこんな内容で出す式場見積りも見たことあります)

だからこそ、ご祝儀内で結婚式を挙げたい方は“新郎新婦に関わる項目”を持ち込みさせてもらえる式場を選ぶことが必須となるわけです。

今では色んな会社が式場紹介サービスを行っていますので、“自分達にはどの会社が合うか”ということを踏まえながら色々話を聞いてみるのもいいと思います。


結局は”人”が動いてやっていることですので、お二人とのインスピレーションもありますよね。この会社なら頼れそうだ!とか、この人に頼んだら間違いない!と思えるような出会いが理想的かなと私は思います。

自分がそうだからですけどね。私は大きな買い物をする時は、必ず”人”を見てしまいます。この人から買いたいな〜とか、いくら商品が良くても対応が嫌いだったら絶対に買いません。

結婚式の場合はプランナーさんがお二人の結婚式に関わっていきます。
プランナーさんとはずっと相談したりお付き合いしていきますので、頼りがいがある人がいいと思いませんか?

話を戻すと、結婚式場を決める前がとても重要で、持ち込み交渉に一番効果的なタイミングがあるということです。
契約後にいくら交渉しても、結果が好転することは少ないからです。それで、失敗、後悔している方々がいることも忘れないでください。

まとめ

今回は“ご祝儀内で結婚式を挙げる為の具体的な方法”というお話をしました。

第一の目的が”費用を下げる為の持ち込み”ということで、
・新郎新婦に関わる項目を持ち込みして節約する
・その項目を持ち込みさせてくれる式場を選ぶ
・その為に”最初の窓口”を専門業者へ変えてみる
・新郎新婦に関わる項目は安い業者を選ぶ
・ゲストをできるだけ多くする
・ゲストへは失礼のない内容を提供する

このような事を行えば、実質的にご祝儀内の金額で結婚式の総額をまかなえることが十分可能だというお話でした。
結婚式は挙げたいけど予算が不安!という方はぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。

 

実は、今回の内容には裏テーマがありました。

それは“結婚式の費用はどのように削減することができるのか”ということに言い換えることができます。
持ち込みするのは新郎新婦に関わる項目のみ!と書いたのにも理由があります。

お料理を試食して「まずい」という感想だったのに安くできるからという理由でゲストにそのランクの料理を選ばれた方引出物を2000円統一されて引菓子なし。という方。自分達の項目も減らしているのかと思いきや、、、和装も洋装も立派な衣装で登場されました。新郎新婦中心のイベントも盛りだくさん。。。

カメラには写ってました。ゲストのつまらなそうな顔が。
ビデオには残ってました。ゲストの心の声が。

あえて音声を入れようか迷いました。

つまりですね、

ゲストへのおもてなしを考えない結婚式をしてしまうと、今後のお二人の人生にとても影響してくる。

ということを分かってほしいなと思います。お金も大事ですが、何の為に結婚式をするのか。誰の為にご祝儀を包んで結婚式に参加してくれるのか。

これを一番に考えながら、結婚式の準備に取り組んでほしいと心から思います。

 

About The Author

AvenirDesignアベニール代表 / ビデオグラファー / フォトグラファーKazuto Yamasaki
写真や動画撮影を行うカメラマンでもあり、結婚式のプランニングや式場との商談も行っているアベニールデザイン代表 山﨑一人。
ハワイの現地プロデュース会社との提携により、持ち込み無料のハワイウェディングプランなどで全国から問い合わせがくるWebサイトを立ち上げる。

「結婚式では後悔してほしくない!」という想いから、結婚式場の仕組みや新郎新婦に本当に役に立つ情報をこの「BrideMedia」で掲載。
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