
こんにちは。結婚式映像制作などを行っているアベニールの山崎です。
ここ最近、熊本だけでなく、長崎・福岡・宮崎という九州方面、そして神奈川・大阪・山口・静岡と全国各地から結婚式の映像制作依頼やお問い合わせが増えています。数ある映像会社の中からAvenirDesignを選んで頂き、本当にありがとうございます。
私たちは熊本を拠点としていますが、なんで全国各地からお問い合わせ頂けるようになったのかな?と少し考えてみました。すると、「なぜAvenirなのか?なぜわざわざ熊本の会社へ依頼するのか?」という疑問にたどり着くわけです。
<なぜ選ばれるようになったかという疑問>
・問い合わせた方の地域にも、絶対にブライダルの映像制作会社あるのになぜ熊本?
・そもそも結婚式場には提携の映像制作会社がいるのになぜ?
上記の内容を、Avenirのスタッフで分析してみることにしました。
理由①:画質がキレイになったから?
そうですね、2016年の秋に機材を一新しました。今までより画質は上がってますね。
ちょっとね、撮っているだけで「あれ、上手になった!?」と錯覚するくらい画質は良くなったと思います。もちろん、カメラを変えただけで技術は上達しません笑。
一眼レフカメラでで動画撮影をする際、特にエンドロール・オリジナルムービー・シネマ撮影では、その場の雰囲気、撮りたい映像、どんな表現をするかを考えてレンズを使い分けています。
※掲載している写真は動画の切り抜きです。写真のような加工していません。
これはお支度部屋の場面。今から楽しみな結婚式が始める直前ですね。メイクルームはそんなに広くない+荷物などが写り込まない+お嫁さんがキレイに映る場所を探して撮影します。メイクさんの邪魔にならないようにコソコソ動き回っています笑(←ココ大事!)
上下の写真は「エンドロール映像の画面」を切り取って紹介しています。写真撮影と違ってストロボや加工はできないので、どこから撮影するかはとても重要です。
お父さんの目線の先には新婦さん。涙がこぼれている場面です。感情が伝わってくる場面はこんな感じで望遠レンズで狙っています。
この部分を使用するためには、前後の情景を組み込むようにしています。
花嫁さんとバージンロードを歩き、新郎さんへバトンタッチしたあと。花嫁さんが新郎さんと一緒に前を向き、その後ろ姿をお父さんはじっと見つめていました。そんな素敵な瞬間ですね。
背景をぼかした映像が撮れるのも一眼ムービーの特徴ですね。ただ、一眼ムービーは取り扱っている業者さんも多くなっており、結婚式場と提携している映像会社でも扱っているケースも増えているのではないでしょうか。
※補足ですが、業務用カメラよりも一眼レフを使用しているほうが画質がいいとは限りませんのでご注意ください。一眼レフカメラは手頃な価格な入門機も動画が撮れれば一眼ムービーですからね。業務用カメラが高いのは、しっかりとしたカメラの作りになっているから高額なのは当たり前です。
結婚式を「記録する為」のカメラと、結婚式を「どう表現する」か、などで機材も変わってきます。
おいー!!お前等は、そんなに上手いつもりかい?上から目線ですかコノヤロー!!と文句言われそうですが、東京を始め、全国にはとんでもないクオリティを持ったウェディングのビデオグラファーがたくさんいる事を知っています。
だから、やっぱり未だに勉強するんです。
ただ、お客様である新郎新婦さんが「画質の良さ」で選ばれているかは・・・どうなんでしょう。
※他社と比べて画質がキレイだったからという理由でお問い合わせ頂いた方も実際にいらっしゃいます。
私たちカメラマンからすると、他の映像会社や結婚式場がどんな機材で撮影しているのか?ということを気にして見たりします。そして「今よりもっと良い作品を作れるようになりたい」という志を持った方も多いと思います。私もその中の1人です。
ところが、一般の新郎新婦さんに聞いてみると「違いが分からない」という意見があるのも事実です。どちらの層が多いかは不明ですが、我々ビデオグラファーが思っているほど「画質の良さは重要視されていない」と個人的に思っています。
でも、Avenirにとって「映像の画質・クオリティを重視した作品作り」は必要だと考えています。
その理由は、私たちの商品コンセプトに「映像で描く物語」というのがあります。つまり、結婚式ならではの笑顔の場面、感情が伝わる場面、その一つ一つの場面を、より映像を通して伝わるような撮影や編集を心がけています。
その伝え方、表現方法の手段として選択しているのが「一眼レフムービー」です。レンズを使い分け、様々な場面をつなげていくこと。つまり、Avenirの商品コンセプト作りに必要なのです。ビデオグラファーとしての撮影技術や感性は、私も含めスタッフ全員で向上し続けなければならない。というのが、Avenirの映像制作に対する今の考え方です。(そう、今の考え方です)
画質が良くなったから?という仮説に対しては「我々が思っているほど、新郎新婦さんは気にしていないことが多い」という見解に至りました。
では、どうして問い合わせが増えた??
理由②持ち込みする新郎新婦が増えたのかな〜?
結婚式場には、映像会社が専属で提携しています。そこの会社へ依頼される新郎新婦さんと、外部の映像会社に依頼して式場へ持ち込みする新郎新婦さんがいます。
この「持ち込み」とは外部の映像会社へ映像の撮影や制作を依頼して、プロフィールムービーやエンドロールを事前に作り上映すること。また、当日の記録撮影・撮って出しエンドロールを外部カメラマンに入ってもらう。ということです。
私たちを含めて、結婚式の映像制作を行っている会社やフリーの方は山ほどいます。最近、ネットで注文する方も増えているのではないでしょうか。
その理由として、映像制作をネット受付で運営している会社が増えている点があります。かわいいムービーやおしゃれなムービーサンプルを見て「自分達もこれがいい!しかも安い!」という理由で選ばれている方も多いと思います。
外部の映像業者が存在し増えているということは、結婚式場へ映像を持ち込みする・外部業者に依頼している新郎新婦がいるという事実です。なくなっている業者さんもありますけど・・。
ただ、外注している映像は主に「オープニングムービー」「プロフィールムービー」が多いように見受けられます。
安い業者は5000円くらいのがあります。そして今流行のメルカリでも販売されていますね。
当社は¥32400-と¥49800-です。(2017年7月時点)
8倍くらいあるじゃん!と思いますが、一言でプロフィールムービーといっても様々な種類があるわけで・・。
ソフト買ってテンプレートで写真も固定枚数・文字数制限などがある仕様は「作業が楽」です。おそらく1時間あれば終わります。
でも当社ではやっていません。
テンプレートは使っていません。
というか使いたくありません。
理由は「結婚式場や他社でもできるから」
はい、それだけです。当社に依頼のあるプロフィールやオープニングはオリジナル制作がほとんどです。
詳しくは映像制作のページをご覧ください。Webページはこちら→AvenirDesign映像制作
オリジナルムービーの制作が望まれている?
某日、東京で映像制作会社の主催するセミナーに参加した時の話です。細かく言うと2次会です笑
広島の大手映像制作会社さんの方とお話させて頂き機会があり、弊社で行っているオリジナルムービーの制作についてお話を行いました。
すると、「結婚式場ではどこもやってないですよ、というか他の映像会社も積極的にやんないですよ」というお話を頂きました。東京の大手映像会社さんは「依頼があればやっている」東北の映像会社さんは「前撮りムービーを取り入れている」と、当たり前の話ですが会社によって様々な映像を提供していること。
ただ、結婚式場と提携している映像会社の「プロフィールやオープニング」の映像は、圧倒的にテンプレートで制作するのがほとんどという現実も知りました。全国的に考えると効率化されているのが一般的だということに気付いたのです。
それと同時に「よく見るプロフィール映像」を作っているのが結婚式場の業者なら、ゲストも新郎新婦も「初めて見た!面白い!」と思ってくれるような映像を提供できる会社があっていいもとも私たちは思ったのです。
良い言い方をすれば少数精鋭(少人数ってだけ)なので、Avenirで撮影するカメラマンは固定されます。となると、映像のクオリティも同じように提供できます。
大手結婚式場の映像会社となると、月に何十組と映像を作らないといけません。オリジナルムービーの場合は、制作コスト、人件費、撮影にかかる時間、打合せ時間のコスト、これらも考えると、高額なオプション対応をしないと利益に繋がらないからです。なので、映像会社だからオリジナルで作ろうと思えば作れるけど、あえて作っていない。それよりも作業効率を重視し、数をこなさなければいけないのでテンプレート化は必然。という選択になると思ってます。
さらに当日のビデオ撮影やエンドロールの撮影するカメラマンは、だれが来るか分からない。というのも一つの要因かもしれません。アルバイトを雇わないとやっていけない大手式場もあります。
そのアルバイトカメラマンは日当1万〜2万円あれば良い方です。新郎新婦が払うのは15万円くらいする撮って出しエンドロールですよ。
この辺のディープな話は別記事で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
参考記事:絶対に後悔したくない!カメラマンが教えるビデオ・映像業者の選び方
話を戻しまして、オリジナルムービーの需要が増えた+当社の動画やWebでの露出が増えた。この線はあるかもしれないな〜と思っています。
なぜ、AvenirDesignを選んだのか?
最近、関東・福岡からご依頼を頂けるようになりました。九州の中では福岡が圧倒的に映像業者も多いです。関東となれば、その何倍も映像制作を行っている会社やフリーランスの方も多いです。
それなのに、なぜ熊本の当社を選んでくれるのか。ご依頼を受けた新郎新婦さんへ理由を聞いてみました。
<なぜアベニールを選んだんですか?という理由について>
・結婚式場で見たエンドロールのサンプルがイマイチだったから、他の業者をとにかく調べた。
・結婚式場の制限が多すぎて自分達のやりたいことができないと思ったから。
・自分達の好みやセンスに合っていたから。
・他と違うことをしたいけど、どうしたらできるかを調べていたら見つけた。
・自分達らしい映像を作ってみたいと思って探していた。
このような貴重なお声を頂くことができました。超嬉しいです!
実際の話ですが、式場の規則には地域性もあります。熊本の場合、撮って出しエンドロール(ライブエンドロール)を持ち込みできる式場は3割くらいでしょうか。契約段階で話せばOKな式場さんは多いです。体感的には福岡は少し多い気もしますが、熊本と比べると福岡の式場さんが柔軟になってきている気もします。それだけ九州の中でも映像会社も多いからでしょうか。
ニュアンス的に多いのが「結婚式場ではできない・頼めない映像内容を探している」という新郎新婦さんから多く選ばれていることが分かりました。本当にありがとうございます!
私たちが目指すブライダル映像制作
結婚式の撮影を行っている中で、目標として最終的にたどり着くのは「人の心を動かせる映像」です。
多くの声があった「結婚式場ではできない・頼めない映像内容を探している」という新郎新婦さんたちのニーズに応えていく方針は今後も変わりません。ただ、今のままの状態を続けていくつもりもありません。
将来的に「かっこよく、おしゃれなでキレイな映像」は、機材を揃えれば誰でも撮れるようになる時代がくると思います。今よりもっと技術が進歩し、簡単にクオリティの高い映像を撮れる日も近いと思ってます。スマホでも撮れる時代がくるのではないかと色んなことを考えます。
ただ、そこに「人」として関わる要素が大きいのが結婚式です。多くの結婚式を撮影したりプロデュースしたりする中で、たくさんの人が集まり、結婚式を挙げることの喜びや、お二人の人生を振り返ることができる1日です。
人生の中で、こんな機会はそんなにありません。
だからこそ、そこにある情景や出来事を残していくこと。
そこにある瞬間を切り取ることができ、その過程を繋ぎ合わせる事で物語を見せることができます。
それこそが、言葉がなくても伝わってくる映像。そんなブライダル映像制作ができる会社であること。
時代の変化に対応し、いつの時代でも新郎新婦さんのニーズに応えられるように。何度見ても「良かったね」「楽しかったね」と思える「想いが伝わる映像」を作り続けたいと思います。