披露宴の映像演出として定番なのが「エンドロールムービー」
ここではエンドロールとはどのような映像なのか、頼むべき映像なのかなどを説明しています。
エンドロールとはどんな映像のこと?
エンドロールとは、披露宴の最後に上映する映像演出のことです。
一般的には写真や映像で作られた映像にゲストの名前を表示させて上映します。
結婚式に参列された方は経験があると思いますが、披露宴の最後に流れるムービーのことです。
一般的な結婚式場(熊本や福岡)では当日のライブエンドロールが多いですね。また、エンドロールを新郎新婦さんが自作する手作りのエンドロールも増えています。理由として費用の節約に繋がることが多いでしょう。
どんな種類があるの?
先ほど紹介したのが結婚式当日の様子を編集して上映するライブエンドロール(撮って出しエンドロール)です。
他にも様々なエンドロールの種類があります。
・ライブエンドロール動画(撮って出しエンドロール)
・ライブエンドロール写真ver(当日の写真を使います)
・前撮りエンドロール動画ver(分かりやすくいうとPV風です)
・前撮りエンドロール動画+写真ver(前撮り写真と動画)
・前撮りエンドロール動画(メイキングムービー風)
・前撮りエンドロール写真(写真のみで構成)
・写真で作るエンドロール(自作が多いです)
・シネマエンドロール動画(結婚式当日+前撮りや私服撮影)
一言でエンドロールと言ってもたくさんの種類があります。料金も全部違ってきますし、映像会社、結婚式場によっても様々な料金設定があります。
おすすめのエンドロールは?
映像カメラマンの立場からお勧めしたいのは、
・シネマエンドロール
・ライブエンドロール
・前撮りエンドロール
上記のエンドロールがお勧めです。映像会社だから当然お勧めしますが、ウェディングプロデューサーとしての意見も同じです。
結婚式当日の様子を上映するのが、撮って出しエンドロール(ライブエンドロール)です。このライブで撮影するエンドロールもその場の空気感や物語が伝わってくるからです。
写真と映像の大きな違いをまず説明しますね。
写真は「瞬間を切り取る」ものです。笑顔の瞬間、伝わってくる瞬間。その瞬間を1枚の写真で表現します。
映像は「物語を描く」もの。つまり、笑顔になった背景にある過程を切り取って物語を伝えることができます。
結婚式には感情やその表情の背景が伝わってくる場面が多々あります。
例えば、バージンロードを一緒に歩くお父さんが新郎さんにバトンタッチした後、どんな想いで花嫁の後ろ姿を見ているか。。などです。
この1つの出来事にある背景をライブエンドロールでは撮影し、お二人の結婚式の物語を映像作品として当日上映するわけです。
つまり、新郎新婦の二人だけでなく、家族や友人を含め、素晴らしい結婚式を映像で上映できることにあります。
一方、前撮りエンドロールですが、映像制作会社によって「特徴」が違います。
前撮りのメイキング的な映像で作る場合と、MVのようなイメージカットなどメイキングとはまた違った内容です。
お勧めしたいのは後者の方です。
理由は「映像を作り込みができる」ということ。
つまり、当日エンドロールは「その場で編集する、撮り直しができない」という点と違い、前撮りエンドロールは映像に対して微調整や様々な編集を時間をかけて行えるという点です。さらに前撮り撮影の際は当日と違って時間にも余裕があります。色んな撮影ができることも前撮りエンドロールをお勧めしたい理由の一つです。
そして上記の2つを組み合わせたのがシネマエンドロールです。特に決まりはないので色んな名称が付けられていますがAvenirではそう呼んでます。
前撮りだけでなく、私服や婚姻届けを出しにいく姿、結婚式当日のご自宅など、通常撮影を行っていない場面や音声を組み合わせることで、1つの映像作品として上映するのがシネマエンドロール。まるで1つの短編映画のようなイメージですね。
ゲストはエンドロールをこう見ている
ゲストで出席された経験のある方なら、披露宴で上映されるエンドロールをご覧になったことはあるかと思います。
結婚式には挙式から参列する方と、披露宴から参列してもらう方に分かれることもあります。もし、披露宴から参列される方にとっては挙式のシーンが入っているエンドロールが流れると「あ〜こんな風な挙式だったんだ〜」と感じて頂くこともできるのがライブエンドロールです。
このライブエンドロールはゲストも一緒に映像の中に出演しますので「あ、映ってた!」など盛り上がることもあります。
一方、最近の女性ゲストはスマホでエンドロールを撮られている方も多く見受けられます。
「あとで見返したい」「SNSでシェアしたい」という気持ちもあるようです。また花嫁候補のゲストの方々は自身の結婚式に参考にされたり、花嫁さんの髪型やドレスもチェックされてますね。男性ゲストと女性ゲストでは結婚式に対する目線も違うかもしれません。
迷った時は「ライブエンドロール」をお勧めします。ただ、エンドロールの中では一番高額な商品になりますので、予算を考えながらゲストのことも考えながらと、大変悩まれるかもしれませんが、最終的には「お二人の手元に残る映像」という意識で選んでみてください。
式場へ頼む?外注する?自作する?
現在、披露宴の演出でエンドロールを上映する割合は8割を超えていると思います。それだけ一般的な、あって当たり前になっている演出の一つです。
そこで「じゃあ、どんなエンドロールをするか?」という場面に遭遇することでしょう。種類は先ほど述べたようにたくさんあります。
手作りできるものから式場へ依頼するものまで様々です。
・結婚式当日のライブエンドロール(撮って出しエンドロール)をしたい!
・ゲストがたくさん映っているエンドロールがいい!
・もう少し値段下げたいけど、自作は無理!
・式場のサンプルを見たけど、何か自分達のイメージと違う。
・みんなが見た事ないようなオシャレなエンドロールをしたい!
・当日の様子ではなく、ゲストへメッセージを表示したい!
・今までの思い出の写真で作りたい!
・パソコンが得意で自分達らしく作ってみたい!
まとめ
エンドロールは披露宴に欠かせない映像演出の一つとなっています。最後に上映するからこそ、印象的なエンドロールを上映したいとこですよね。終わりよければ全て良し。という言葉があるように、最後の演出として感動的なムービーを上映するとゲストからの評判も良いです。ぜひ取り入れてもらいたい演出ですので、お二人の結婚式の集大成と呼べるエンドロールを上映してみてはいかがでしょうか。
余談ですが、この前ライブエンドロールを撮影〜上映した後に、新婦のお母様から「最後の映像、本当に感動して涙がでました。ありがとう!」と、わざわざ言いに来て頂けることがありました。ありがたいお言葉を頂きお礼を申し上げた後、「やっぱり映像の力ってすごいな」と、私たち映像カメラマンは思うわけです。
自分が撮影して作った映像で人が感動してくれるという喜び。私が映像制作を始めたきっかけでもあるこの瞬間は、いつまでたっても嬉しいものです。